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研究会&視察「文化継承とジェンダー」開催のご案内

日本文化政策学会では、会員企画提案による連続研究会&視察「文化継承とジェンダー」を開催いたします。奮ってご参加ください。


「文化継承とジェンダー」

2022年、元舞妓さんのツイートが話題になった。未成年者である舞妓さんが飲酒の強要や客との入浴を迫られ、人権よりも伝統を守ることが優先される実態が明らかとなった。歴史的あるいは文化的な背景とした、自分のルーツに対する誇りやアイデンティティの尊重は、文化政策において最大の目的である。ただし、「伝統」や「文化」の保存や継承が、時として「その人がその人らしい生き方」を意味する人権の保障と相容れない状況が生まれる。そのうちの一つが、冒頭に掲げた舞妓さんの告発に見られる、伝統文化とジェンダーの間の齟齬だ。
文化の継承とは、現代社会の人権意識とかけ離れていても、その形式が引き継がれることに意味を持つのか。あるいは現代社会の人権意識などの社会規範に沿うように、形を変えながら文化は継承されるべきなのか。変化を前提とするならば、その変化は誰によって引き起こされ、誰が受容し、担い手となるのか。他方で、社会に適合するよう形を変えた文化は、その本質的価値まで変わってしまうのか。変化を前提とした場合、文化の継承や保護の制度は、どうあるべきなのか。以上のような様々なフェーズの課題が山積しているが、これまで文化政策研究は、文化の継承や保護におけるジェンダーの問題と正面から向き合ってきたとは必ずしも言えない。
高千穂神楽では近年、女性が新たな文化の担い手となりうるのか、模索が続いている。本フォーラムでは、先ずこの事例を踏まえながら、文化の保存や継承とジェンダーの間に横たわる“溝”の今を詳らかにしてみたい。その上で、文化の保存や継承のその先にある、「その人がその人らしい生き方」と、それを支える政策のあり方を登壇者のみならず、参加者全員で議論してみたい。

① 録画配信研究会(課題提起)@YouTube
期 日  :2023年10月11日(水)~年内
発表者  :森千鶴子(フリーライター・地域コーディネーター)
討論者  :中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院未来共生デザイン部門教授)
土屋正臣(城西大学現代政策学部准教授)
司 会  :土屋正臣
定 員  :20名(先着順)
参加費  :学会会員は無料。非会員は500円。
申込先  :https://forms.gle/3E5mcLN6EbWRiaeCA
申込期限 :10月10日まで
※お申込みいただいた方にメールにて、ユーチューブのアドレスをお伝えいたします。

② 視察
期 日 :2023年11月3日・4日@高千穂町
視察対象:高千穂さと神楽保存会(中畑神楽における女性神楽)メンバー(師匠さんと、女性会員)への聞き取りと意見交換
現地案内:森千鶴子
定 員 :10名(先着順)
参加費 :学会会員は無料。非会員は500円。ただし、宿泊費・現地での移動費1人15,000円(集合場所までの交通費含まず・現地支払い)は自己負担となります。
申込先 :https://forms.gle/1dkktDYKhjFbquqN6
申込期限:10月6日まで
※集合場所・集合時間の詳細は、参加者に別途お伝えします。

③ オンライン研究会(まとめ)@ZOOM
期 日 :2023年12月3日(日)13時30分~15時30分
報告者 :視察参加者1~2名
討論者 :視察参加者、森千鶴子、中村美亜、土屋正臣、研究会参加者
司 会 :土屋正臣
定 員 :20名(先着順)
参加費 :学会会員は無料。非会員は500円。
申込先 :https://forms.gle/HejLHVUE5PM67Tmc6
申込期限:11月30日まで
※お申込みいただいた方に、メールにてZOOMのアドレスをお送りいたします。


問い合わせ先:土屋正臣 masaomi1アット(「@」に修正願います)josai.ac.jp

PDFダウンロード
https://www.jacpr.jp/wp-content/uploads/2023/09/09f68c376b4ba5b3e47a5e0d11099e0f.pdf

座談会「舞台芸術分野から障害者による文化芸術活動のこれからを考える」11/4開催

日本文化政策学会では、〈会員企画提案制度〉により標記の研究会を開催いたします。
会員の方はもちろんのこと、非会員方でもご関心ある方は奮って参加ください。

座談会「舞台芸術分野から障害者による文化芸術活動のこれからを考える」

1.趣旨 : 2018年に障害者による文化芸術活動の推進に関する法律が制定され、同年度に基本計画が策定された。2023年に基本計画が改定される予定で、現在そのための有識者会議が進められています。今冬にはパブリックコメントも予定されています。
 そこで、障害のある人の表現活動に携わる人々にとってより良い基本計画になるために何が求められるのか議論します。誰もが舞台芸術を鑑賞・創造するための環境づくりを目指し活動している「Open Arts Network」が発表した基本計画に向けての提言の内容を手がかりにし、舞台芸術分野から障害者による文化芸術活動のこれからを考えます。

2.日 時 : 2022年11月4日(金)14:00〜17:00

3.会 場 : 国際障害者交流センター ビッグ・アイ 小研修室/
       オンライン(Zoomによる配信)

4.参加費 : 無料(手話通訳・UDトークあり)

5.参加定員 : 対面15名/オンライン100名

6.内容: 
■ ゲスト
 鈴木京子(国際障害者交流センター ビッグ・アイ 副館長/プロデューサー)
 廣川麻子(NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク理事長)
 森田かずよ(女優、ダンサー、Performance For All People.CONVEY主宰)
 吉野さつき(愛知大学文学部人文社会学科現代文化コースメディア芸術専攻 教授)
■ コメンテーター
 小川智紀(日本文化政策学会会員/NPO法人アートNPOリンク事務局長、認定NPO法人STスポット横浜 理事長)
■ 進 行   
 長津結一郎(日本文化政策学会会員/九州大学大学院芸術工学研究院准教授)

■プログラム 
 14:00 あいさつ
 14:05 障害者による文化芸術活動の推進に関する基本計画の改定についての情報共有
 14:15 「Open Arts Network」からの提言について
 14:45 休憩
 14:55 意見交換(質疑応答含む)
 15:45 総括

7.お申込み :
以下のリンクから必要事項を入力してください。オンライン参加の場合はZoomのURLをお申込時のURLに送信いたします。
https://forms.gle/MFiY6aBQbhRyn3Uc7

主催:日本文化政策学会
共催:九州大学大学院芸術工学研究院長津研究室
協力:国際障害者交流センター ビッグ・アイ

「文化芸術基本法と現場をつなぐ研究会」11月26日(土)開催のご案内

日本文化政策学会では、〈会員企画提案制度〉により標記の研究会を開催いたします。
会員の方はもちろんのこと、非会員方でもご関心ある方は奮って参加ください。

1.日 時 : 2022年11月26日(土)午後1時~3時

2.ゲスト : 古賀弥生氏(アートサポートふくおか代表、
            兵庫県立大学法人芸術文化観光専門職大学教授)

3.内容 : 「アートサポートふくおか」の取り組みを中心に、学校へのアーティスト派遣、アートによるホームレス支援などの実践と研究を重ねてこられた豊かな経験に基づくお話をうかがい、参加者との質疑応答を行います。古賀氏は今春、福岡市から兵庫県豊岡市に転居されました。また、2023年3月に予定される本学会研究大会(於:芸術文化観光専門職大学)プログラム委員長を務められます。関西の方々との交流が始まればと祈念いたします。

4.会 場 : 「本のある工場」(JR大阪環状線・阪神なんば線 西九条駅から徒歩7〜8分)

5.参加費 : 学会会員は無料。非会員の社会人500円。非会員の現役学生は無料。

6.参加定員 : 15名(先着順)

7.参加申込み : 事前申込が必要です。事前申込はこちらからお願いします。
  (申し込まれた方には、西九条駅から「本のある工場」に至る道順をご連絡いたします)
       ※定員制なのでキャンセル待ちも予想されます。
        欠席される際は、必ずご連絡をお願いいたします。

研究会担当者: 松本茂章(日本文化政策学会理事/文化と地域デザイン研究所代表)

「文化財保護の歴史と政策」研究会開催(2/26)のお知らせ

日本文化政策学会では、〈会員企画提案制度〉により標記の研究会を開催いたします。
会員の方はもちろんのこと、非会員方でもご関心ある方は奮って参加ください。

1.日 時 : 2022年2月26日(日)午後2時~4時

2.テーマ : 地域文化財の保存・活用とコミュニティ

3.発表者 : 森屋雅幸氏〔立教大学大学院兼任講師〕

4.発表内容: 近年の文化財保護政策では、社会総がかりで文化財を保護していく姿勢やその仕組みづくりが求められています。とくに地域のコミュニティが主体となり、またその活性化に寄与するような保護の実現が課題になっています。
本発表は、地域における文化財の保存・活用とコミュニティの関わりを地域主義の思考に支えられた文化財保護とこうした保護の在り方を示す実態について山梨県の擬洋風建築の保存・活用を事例に明らかにします。

※発表者の森屋雅幸氏は著書『地域文化財の保存・活用とコミュニティ-山梨県の擬洋風建築を中心に-』(岩田書院、2018年)を上梓されています。今回は、その著書の内容をベースにその後明らかになった研究成果を盛り込んでの発表となります。

5.会 場 : リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施する

6.参加費 : 無料(本会会員の有無に関わらず)

7.参加定員 : 50名(先着順で受け付けさせていただきます)

8.参加申込み : 事前申込が必要です。
事前申込はこちらからお願いします。申込みの締切りは2月18日(金)とします。

当日のZoomへの接続先は事前に申し込みをいただいた方のみにお知らせいたします。お届けいただいたメールアドレスに3日前までお送りいたします。
メールが届かない場合は研究会事務局heritage.history.office@gmail.comまでご連絡ください。

9.個人情報の取り扱い : 参加者の個人情報はこの企画の連絡のみにしか使用いたしません。

10.研究会開催の趣旨:
文化財政策は、近代以降の歴史的経緯の中で国と地方自治体というヒエラルキーのもとで確固たる制度に支えられて展開されてきている。だが、近年、文化財(文化遺産)は「まちづくり」の有効な資源としてもその活用が期待されています。このような状況下にある文化財に対し、歴史的な視点と現代的な課題を踏まえ、文化財の本質と今日的な政策や制度のあり方を探っていくことを目的に年2~3回程度開催しています。

研究会担当者:馬場憲一(法政大学名誉教授)・ 須田英一(法政大学兼任講師)

若手研究者交流セミナー 参加者募集のご案内

日本文化政策学会では、文化政策分野の若手研究者の研鑽および交流の機会を作ることを目的として、若手研究者交流セミナーを開催します。

今年度は、ハイブリッド開催を予定しておりましたが、オンラインのみの開催に変更となりました。

日程:2022年1月30日(日)

スケジュール

発表者① 10:30~12:00
タイトル:企業における文化実践の意義-阿波踊りの企業連による実践的活動に着目して
発表者: 中村まい(お茶の水女子大学大学院)
指定討論者:伊藤裕夫(文化政策研究者)
      片山泰輔(静岡文化芸術大学)
発表内容:別添えPDF

発表者② 13:00~14:30
タイトル:「生み育て」と文化政策の接点を再考する―ケア理論の視点から
発表者:齋藤梨津子(シンガポール国立大学大学院)
指定討論者:藤野一夫(芸術文化観光専門職大学)
      大澤寅雄((株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室)
発表内容:別添えPDF

発表者③ 14:40~16:10
タイトル:日常の都市遺産マネージメント:東京とシンガポールにおけるノスタルジアの表出と都市景観保護
発表者:LEE Kah Hui(リー・カーフイ)(東京大学大学院人文社会系研究科 文化資源学研究室)
指定討論者:藤原惠洋(九州大学名誉教授)
      井上敏(桃山学院大学)
発表内容:別添えPDF

・発表40分、討論40分を基本とします。
・発表内容の詳細は,別添PDFにてご確認ください。

〇参加方法:オンライン zoomを使用します。
〇参加費:学会会員 無料/非会員 500円
〇参加申込https://jacprseminar.peatix.com/
〇参加申込み締切:2021年1月29日(土)18:00
〇お問合せ:日本文化政策学会 若手研究者交流セミナー運営委員会
      seminar.jacpr@gmail.com